トラウトアンドキング
フィッシングツアー
海外釣行報告
2009年2月
ニュージーランド南島 マタウラリバー
トラウトアンドキング フィッシングツアー
ホーム | お問い合わせ | メール | ニュージーランド特集 | スタッフレポートに戻る
ニュージーランド・マタウラリバー釣行報告
  2月の初旬、我々6名はニュージーランド南島の南端に注ぐマタウラリバーを訪れた。ここはトラウトアンドキングツアーのメインデスティネーションにもなっているように、非常に面白い釣り場である。ブラウントラウトの魚影は半端なく濃く、そのライズも凄い。大量のメイフライがシーズンを通してハッチしているのだが、魚達はそのハッチに合わせて、また、スピナーフォールに合わせて、川面一面雨のようなライズを巻き起こす。ニュージーランド中でも他にめったにない珍しいこの現象は、「マタウラマッドライズ」などとなかなか刺激的な名前で呼ばれていて、我々フライフィッシャーには見逃せない場所なのである。しかし、ここ数年は増水と渇水を繰り返して水位が安定せず、いいライズにアタらないという状況が続いていた。今回、もしライズがなかったとしても魚が多い川なので、フライを沈めればなんとかなるだろう。しかし何といっても最高なのはライズをドライフライで釣ることだ。果たして、我々はその「狂気のライズ」に出会えるのだろうか?!・・・
マタウラのページ

 長旅の末にマタウラの町に着いたのは夕刻、ガイドの奥さんのベブがおいしい手料理をつくってくれて、先ずは腹ごしらえ。落ち着いた頃にはもう夜の8時になっていた。これから仕度をして川を見に行こうということになったのだが、この時期はまだ日が高くあと2時間は釣りができる。


 川に下りると、無風の水面にすでにライズは起こっていた。早速それぞれが散らばってライズハンティングに繰り出した。始めは広い範囲でポツリポツリと散発に波紋が広がっていたのだが、日が落ちて暗くなるにつれて水面がすごいことになってきた。見渡す限りの川面がすべてライズリングに覆われていったのだ。それぞれの釣り人はハントするはずのライズに今では逆に囲まれて迫られている。まさに「マッドライズ!」求めていたものに早くもいきなり出会えた。そしてその「狂気」は釣り人にも乗り移り、私達は真っ暗になるまで我を忘れて夢中になった。


 昨夜の宴が明け、翌朝の水面はだいぶ静かになっていた。それでも所々で散発ライズは続いていて、まだまだドライフライで楽しむことができた。ニンフやウェットの釣りでもマタウラブラウン達はロッドを絞り込み続けた。そうこうしているうちにまた日暮れが近づくにつれ水面にライズリングは増えていき、それから真っ暗になるまでライズパーティーは続いた。滞在中毎日、そんな夢のような状況が繰り返された。


 今回初参加の高松さんは普段は山岳渓流でアマゴやイワナを狙っている。初めのうちは緩い流れでのライズの釣りに慣れずにとまどっていたが、すぐに慣れると次から次へとライズの主を掛けていった。ガイドとサイトフィッシングで釣ったこの魚は今回の最大魚。(62cm)


 「フライフィッシングは初心者だけど参加できますか?」と訊ねられて「大丈夫です。魚がたくさんいますので楽しんで上達される最高の機会ですヨ。」とご参加いただいた島田さんは流れにニンフをダウンクロスに流し込む方法で念願の50cmを手にした。次回はドライフライでキャッチするというテーマが生まれた。


 マタウラリバー3回目の長岡さんにとっても今回が最高の状況となった。ライズする魚も、しない魚も慣れた竿さばきで次々とキャッチした。圧巻は、伏流が溜まった止水の池を回遊する大物を見つけ、テレストリアルフライで大物を、それも連続で仕留めた。これまでニュージーランド南島のいろいろな場所を釣っている経験の賜物。


 普段は中善寺湖や鬼怒川本流に通って大物を狙っている福田さんは、今回、ドライフライの釣りだけでなく、スペイロッドで小型ウェットをスイングさせる釣りを試し、ライズの少ない時間帯もすばらしい釣果を得た。


 菊地さんは私達グループ合流前に3週間、ニュージーランド最大の観光地のひとつであるクイーンズタウンで長期滞在を満喫。その間に、有名な景勝地であるミルフォードサウンドの基点の地、テアナウでいいサイズのレインボートラウトを釣り上げていた。


 もうひとつの旅の楽しみ。いい釣りができた午後は早めにあがり、川畔の町であるゴアを訪れた。おなじみの巨大ブラウントラウトの前で記念撮影をしたあと、洗練されたレストラン、ハウリングウルフで祝杯をあげた。ゴアのメインストリートはほんの数百メートルだが、ここ数年でこんな小さな町にもおしゃれな店が増えた。


最高のコンディションのなか、噂の「マタウラマッドライズ」にも出会えて、思い出深いNZ釣行となった。


 まさに「エンドレスライズ!」
 今回は理想的な状況で最高の釣りができました。参加者のみなさんと夢中になってフライを打ち返したライズや流れに揺らぐ魚影が今でも目に浮かびます。また次回、パラダイスマタウラにごいっしょさせていただくのを楽しみにしています。ありがとうございました。
                      トラウトアンドキング 夷谷


マタウラのページ
お問い合せ、お待ちしております。
ホーム | お問い合わせ | スタッフ釣行計画 | スタッフ遠征レポート | メール
トラウトアンドキング フィッシングツアー    Tel: 03-3544-5251    Fax: 03-3544-5532